初めて歌手になりたいと思ったのは、今から20 年も前。
少しずつ、自分の足で一歩ずつ、夢に向かって歩んだ 20 年。
今もなお、その足は止めずに進んだまま 。 。
とにかく音楽に触れたかった、音楽に近づきたかった。
たくさん遠回りして、いろんなことに挑戦してきたけれど、 ふと 立ち止まるたびに、自分と向き合うたびに、「歌うことが好きで好きでしょうがない自分」に気づかされてきた。
小学生時代は、マイクのおもちゃを買ってもらい、ひたすら部屋にこもって歌い続けた。 4年生になった私は、母親に頼み込んでダンススクールに。
毎週毎週がとにかく楽しくて、早くお姉さんたちみたいに踊れるようになりたかった。中学時代は、吹奏楽部でサックスを吹く傍らダンスレッスン、オフの日は友達とカラオケに。当時、カラオケに一緒に行っていた友達はとても歌が上手くその子のようになりたいと真似をしたり練習を繰り返した。
高校生にあがった私は、 歌と ダンス を学べる スクールへ。
とにかく皆、キラキラしていたこと、今でも覚えている。
歌もダンスも学べる日々がとにかく楽しくて学校よりも何よりも皆との頑張る時間が幸せで充実していた。
それと同時に、現実との直面もした。
自分より歌もダンス上手い子はたくさんいて、スキルによって分かれるクラスは自分の挑戦する気持ちや、上に上がりたいという気持ちを掻き立ててくれた。
私が入って 2 年で 通っていた校舎はなくなってしまったけれど、ライバルであり仲間であ り家族のような存在の友達ができた。
そして、スクールが なくなって から、私のオーディション人生が始まる。
養成所、事務所、コンテスト、ライブ。レッスンをしながら、とにかく何かを残したくていろんなことに挑戦した卒業から大学までの学生時代。
スカウトや紹介により、 モデル 事務所 などに所属するものの 、音楽がやりたいという気持ちだけは伝えてきた。
果たして、私は歌とちゃんと向き合っていたのか?ちゃんと考えていたのか?ガムシャラに歌とダンスをしていた学生時代と同じことをしていて今の私は前に進めるのか?
たくさん悩んだ。大人になるにつれて 、 いらない知識が増え、良くも悪くも自分に入る情報が増え、私という人間が堂々と生きられる場所を見失いかけていた。
何もない私に「ミスブライダルモデルコンテスト」のエントリーを薦めてくれた知人の一言。私自身、夢を追う自分。何もない自分。そんな私を変えてくれたコンテストだった。
そして、コンテストをエントリー中の私に更に 人生の転機であるだろう、知人からの 言葉。 「ニュースで全員面接のヴォーカルオーディションがあがっていたよ。受けてみれば?」と 。。 。
1 コーラス、ただ私の歌を聴いてもらいたくて、歌うことを諦めたくなくて、会場に足を運んだ。
私はずっと「 25 歳になっても何もなかったら夢を諦める。」と、今となっては弱音とも言えるであろう言葉を周囲にこぼしていた。
更に、受けたオーディションも 2 次で落選。「どうしよう、このまま終わってしまうのかな。」そんな気持ちで過ごしてきた日々に、一本の連絡。
何かを変えたくて、高校時代に「 5kg 痩せたら人生変わるよ」という先輩の言葉、 私はその言葉のとおり、 8 年越しではあるがコンテストとオーディションをきっかけに 8 キロのダイエットを成功をすることができたのだ。
そして 挑んだオーディション とコンテスト 。
25 歳を迎える、 2016 年 2 月 1 日 に、また頑張れる場所を見つけられることができた。
25 歳を迎えた、 2016 年 2 月 26 日にコンテストで準グランプリを受賞させていただくという奇跡が起きた。
コンテストでは、周りがプロのモデルさんが溢れる中、ポンと素人の自分がいるような気持ち。とにかく皆の歩く姿、立ち振る舞い、など見よう見まねで必死についていったような日々だった。ヒールで足はマメだらけ、体型や身長の差。レッスンで悔しくて泣いた時もあった。レッスンで教わった、「ショーは自分だけじゃない」「歌うときのように楽しんで」「チャームポイントを生かしてみて!」沢山のアドバイスをもらったことで、今回の賞を取れた。私一人じゃ何もできなかったし、何より今回の賞はこれからもがんばれ!と背中を押してくれるように感じた賞だった。。。
今まで、周りから「動画をあげたら?」「路上ライブをしたら?」「曲や歌詞を書いたら?」そんなたくさんのヒントの言葉をもらう中で、私は何も実行することができなかった。手ぶらで挑戦し続け 遠回りも沢山し てきたということになる。
私の最大の弱点は「自信の無さ」。
時に根拠のない自信を出せても、たとえ楽しむことで乗り越えることができても。「あと一歩」を自信のない自分は踏み出せなかった。
25 歳にしてラストチャンスともいえるこの機会を、自信の持てる自分で挑戦していきたい。私の 2016 年の目標は「自分との戦い」。新しい自分で、新しい場所でぐんと成長して、もっともっと歌を歌いたい。たくさんの人に知ってもらって、たくさん歌を届けたい。